ガンドリル【Gun Drill】とは

ガンドリル」とは、深穴加工を専門としたドリルの名称です。
その文字通り、ガンドリルは元来、小銃や猟銃などの穴をあけるために開発されたことから名付けられています。深穴を通常のドリルで実現しようとすると、内部に切屑が詰まって製品を傷つけてしまいます。

ガンドリル」はドリルの先端からポンプで高圧の切削油を噴射し回転を行うことで、切屑を回転するシャンクの外側のV溝をとおして外部に吹き飛ばします。ガンドリルは速度と送りの調整が重要なポイントで、高精度な前加工と切削条件の調整などがポイントになります。

ガンドリルの特徴

  • 直進性が優れている
  • 高精度の深穴が実現できる
  • 優れた面仕上げが実現できる
  • 深穴がワンステップで実現できる
  • 工具の再研削が容易にできる
  • 高硬度材、ステンレス鋼、耐熱鋼などの難削材への深穴が実現できる
  • 小径穴(φ3~φ30)に向いている
  • 傾斜穴および交差穴が実現できる

ガンドリルQ&A

Q1. ガンドリルとは?
従来の加工では難しい深穴をステップフィードせずに、高精度で加工することができるドリルです。

Q2. ツイストドリルとの違いは?
ツイストドリルでの深穴加工では、ステップフィードが必要です。
ガンドリルはステップフィードなしで、高能率な穴あけ加工が可能です。

Q3. ガンドリルのの形状はどのようなもの?
ガンドリルは、【超硬刃部】【シャンク】【ドライバ】で構成されています。
シャンク、超硬刃部は、V字形の断面で、シャンクは中空になっています。
切削時に内部を切削油が流れ、刃部先端から切削油が噴射され、切くずが、刃部やシャンクのV字溝から排出されます。その為、ステップフィードなしに深穴加工ができます。

Q4. 加工できる材質は?
S45CやSCM材をはじめ、SUS材やアルミ材まで非常に多くの材料の加工が可能です。条件によっては、チタン合金などの難削材の加工も可能です。

Q5. ガンドリルの加工可能な深さは?
おおむね、穴径の50~100倍程度まで可能です。

Q6. 穴の曲がりはどのくらい?
ガンドリルは直進性が優れており、高精度の深穴が実現できます。
直進度は、150mmの長さで0.01mm以下、心ずれ精度は、150mmの長さで0.2mm以下
が可能です(加工条件によって変動あり)。

Q7. 穴の面粗度はどのくらい?
ガンドリルの超硬刃部にはガイドパッドがあり、穴の内面に押付けられることによって
バニシ効果が発生します。よって、Ra3.2~0.2μmの優れた面粗さが可能です。

Q9. ガンドリルの再研磨は可能?
再研磨は可能です。

Q10. 切削油はどのようなものを使用?
非塩素系油性切削油の使用が適切です。

ガンドリル・BTA深穴加工で世界一を目指す!

私たち株式会社 不二新製作所は、ガンドリルマシンBTAマシンCNC複合旋盤を複数台設置、徹底した工程の効率化と高度化を図り、国内だけでなく、世界中から寄せられる様々なニーズにお応えしております。また人材育成、ならびにガンドリルBTA周辺装置の更新(CNC複合旋盤マシニングセンター専用工具研磨機等)を積極的に行い、社内生産効率を大幅にアップ。これにより、材料手配から仕上げまでの一貫生産を、より高品質・短納期で提供できる仕組みを確立しました。

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ガンドリル・BTAマシンとは

ガンドリルマシン(Gun Drill Machine)とは文字通り、小銃や猟銃などの銃身に穴をあけるために開発された特殊な機械で、高性能な穴を深く開けることができ、また良好な仕上げ面が得られるのが特徴です。
一般的に、穴径に対して切削する加工の長さが5倍を超えるものを深穴と呼び、不二新製作所で保有するガンドリルBTAマシンは、穴径に対して10倍以上の深穴を実現します。

弊社では、ガンドリルBTA深穴加工だけではなく、材料をお預かりしてから納品まで、一気通貫して工程を管理し、厳しい納期や品質に責任を持って対応できるよう設備を強化。また多品種・少量生産だけでなく、量産まで対応できるようにすべてのガンドリルBTA周辺装置CNC複合旋盤マシニングセンター専用工具研磨機等)をコンピュータによって自動化し、弊社独自の最新設備とデータベースを用いた独自技術によって、高品質・短納期を実現。日本国内のみならず、世界中から集まる要求に柔軟かつスピーディーに対応しております。
もちろん、弊社だけで対応できない案件についても、協力会社との強力なネットワークを駆使し、様々な資材、加工に対応しております。

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ガンドリルの不二新製作所が「ものづくり優良企業賞」を受賞しました。

大阪ものづくり優良企業賞とは、オンリーワンの技術を持った企業、熟練の技や技術の高度化への絶え間ない努力により、幾多の景気変動や激しい価格競争を乗り越えてきた企業、環境・エネルギーやライフサイエンス分野など新技術や新製品で成長を続ける企業に対し、大阪府が認める中小企業顕彰制度です。
卓越した技術力が要求され、Q(Quality:品質),C(Cost:価格),D(Delivery:納期)CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)、そして財務に至るまで、一定水準以上が要求されます。このたび、ガンドリルの不二新製作所が、この「ものづくり優良企業賞」を受賞しました。このような賞を、我々のような零細企業が頂くのは並大抵のことではございません。
日々の努力の積み重ねを認めて頂いた本当に最高の瞬間でした。
今後も、ガンドリル・BTA深穴加工をはじめとする金属加工のプロフェッショナルとして日々精進して参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

ものづくり優良企業賞 概要 >>
大阪ものづくり優良企業賞2013受賞!! >>

第10回切削加工ドリームコンテストに出品しました

切削加工を通して技術の向上を目指す「切削加工ドリームコンテスト」 2004年にスタートして以来、順調に回を重ねています。 この第10回コンテスト(2014)で出品した当社作品をご紹介します。

第10回切削加工ドリームコンテスト出品作品 >>

ガンドリル・BTA深穴加工 サンプル

当社のガンドリル・BTAは、鉄、アルミ、銅、非鉄金属だけでなく、樹脂や、一般に難しいと言われている特殊な材料への細穴、深穴も可能にしております。
四角形や六角形などの形のものや、丸物で穴の位置が真ん中でないもの、加工径が非常に小さくて難しいものにも、自社で独自に開発したガンドリルマシン・BTAマシン、その他の周辺装置(CNC複合旋盤、マシニングセンター、専用工具研磨機等)で対応しております。
まずは当社で施工をした、ガンドリル・BTA深穴加工サンプルをご確認ください。

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ピックアップ記事

ガンドリル 加工実績

材質:SUS304シャフト
施工:ガンドリル&旋盤
材質はSUS304で、外径は細い部分でφ15程度ですが長さが300L近くもあり、また反対側の先端にはM6が24mmもありました。内径φ2.0とφ7.0のガンドリル加工の同軸を出してくださいとの要求があり、思ったよりもシビアな製品でした。
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材質:SCM415シャフト
施工:ガンドリル
SCM415加工品へのガンドリル。φ6x420L貫通を6ヶ所(均等配)でガンドリル加工するだけなのですが、外径が加工されており、ワークの芯出しに苦労しました。
内径もφ14で加工後にねじ加工されているので、切削熱のバランスが悪く、経験上おそらく外側へ曲りやすくなると判断しました。
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材質:SCM440
施工:ガンドリル・BTA・旋盤
材質はSCM440調質材で外径はφ142で長さは330L程度のサンプルです。
素材を黒皮状態から中心にBTAにてφ40貫通後、穴芯にて旋盤加工。
その後、周辺に6ヶ所、φ20の貫通穴を加工しております。
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材質:S-STAR 金型のピン
施工:ガンドリル
ピンの先端はφ6。その先端ぎりぎりまでφ4.0のガンドリルで加工し、さらに同軸を確保して、同じくφ8.0のガンドリルで段付き穴加工を行っています。外径に対する内径の振れ量は、棒形内径マイクロで測定したところ、全数0.02以内でした。このような複雑な形状に対するガンドリル加工にも対応しております。
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材質:SKD11 角材
施工:ガンドリル
SKD11の角材へφ3~φ12まで1mmずつ径を変えて、ワークの上・中・下と3ヶ所ずつ貫通加工。弊社はダイス鋼への加工は非常に得意としており、特にφ3、φ4、φ5、φ6に関しては、ダイス鋼(SKD11が主体)用のガンドリル工具を取り揃えています。加工穴の曲り、面粗度において、同業他社では絶対にまねできない領域があります。
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材質:SUJ2 シャフト
施工:ガンドリル+複合旋盤
SUJ2 シャフトは、SK材よりも安価で、焼入れ性、メッキ性も悪くなく、シャフトに使用する素材としては非常にすばらしい素材です。弊社では、SKD11やSKD61などの真空焼入れ後の素材への加工も積極的に行っております。
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ガンドリル・BTA加工時における環境への配慮

不二新製作所では、企業経営が地球規模で取り組むべき課題とされている〝環境に対する配慮〟として、ガンドリル・BTAマシンに用いる切削油に「非塩素系切削油剤」を使用しております。

ガンドリルマシン・BTAマシンを始めとする切削機械に、従来より多く使われてきた油は「塩素系切削油」と呼ばれ、通常粘度10mm2/s前後、塩素量2~3%のものが多く使われて来たのですが、廃油後の再生重油中にダイオキシンが発生する恐れが報道され、また加工時に加熱の恐れがあると報告されたことによって、環境保全・作業者の安全衛生の配慮から、「非塩素系切削油剤」の使用が推奨されるようになりました。

しかし、環境にやさしく、人体への影響の少ない特殊油「非塩素系切削油剤」は、従来の切削油に比べてコストが非常に高く、ガンドリルやBTAなど金属加工時には、大量に使用する必要があるため、多くの業者ではその対策を後回しにしてきました。

そのような中、不二新製作所では、この問題に早くから取り組み、ガンドリル・BTA加工時に扱う切削油を切り替えるための試験を繰り返して参りました。
特殊添加剤のブレンド配合により、ガンドリル・BTA工具の磨耗、構成刃先の発生を防ぎ、工具寿命の延長や、仕上げ面粗度の向上にも力を入れて参りました。
また、ガンドリル・BTA加工時に発生する、不水溶性切削油特有のミストによる皮膚障害など、作業者の安全・衛生上の問題に配慮し、ガンドリルマシンやワークの錆など、作業性・生産性に関する問題についても改善を重ねて参りました。
ガンドリル・BTA使用後の廃油処理に関しても、信頼のおける業者に依頼をすることで、管理体勢を徹底しており、環境の配慮を常に意識した業務を行っております。

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加工サンプル

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ガンドリル加工・BTA加工サンプルの一例です。保守契約の関係上、プレート材(板材)や特殊形状物へのガンドリル・BTA加工などはお見せできないものが多数あります。

設備紹介

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当社で扱っている、ガンドリル加工・BTA加工のための機械設備をご紹介します。協力会社とのネットワークにより、図面一枚であらゆる加工に対応しております。

会社概要

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深穴加工を中心として各種金属・非鉄金属だけにとどまらず樹脂加工などあらゆる加工を手がけて、社会への貢献につながってゆくことを目指しております。

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