金属コラム【ステンレス】
「ステンレス」は、英語で「stainless steel」と表記しますが、「汚れ(stain ステイン)がない(レス)」という意味の言葉で、錆びにくいという特性をあらわしています。ステンレスは、含有するクロムが空気中で酸素と結合し、表面に不動態皮膜を形成して、表面を保護することで錆から守ります。ステンレスは耐食性や強度を向上させるために、主成分である鉄(Fe)にクロム(Cr)やニッケル(Ni)を混ぜることで作られる「合金」にあたる、発明から100年ほどしか経っていない新しい金属です。SUSと明記します。
ステンレスの特徴
ステンレスの特徴は様々で、大きく分けると4つです。「錆びにくい」、「強度が強い」、「加工性が良い」、「光沢感がある」ということが挙げられます。
代表的なステンレスとその用途
オーステナイト系ステンレス
加工性が良好で溶接性や耐食性にも優れており、用途は広範囲にわたる。ステンレスの中で、最も多く使われているステンレスです。
SUS304 ステンレスの中で最も汎用性に優れ、普及している。
使用用途は、家庭用品、建築用、自動車部品、化学工業、食品工業、合成繊維工業、原子力発電、LNGプラントなどに使われています。
SUS304の特徴 |
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SUS309 SUS304より、耐熱性・耐食性に優れている。
マルテンサイト系ステンレス
焼入れによって硬化する為、成分・熱処理条件により広範囲の性質が得られ、耐食・耐熱性に優れています。
SUS403、SUS410
◯使用用途:機械構造用部品(タービンブレード、ポンプ、シャフト、ノズルなど)
SUS420
◯使用用途:刃物、ノズル、バルブ、外科用器具など
SUS440
◯使用用途:軸受、ベアリングなど
フェライト系ステンレス
マルテンサイト系ステンレスと比べると加工性、耐食性が優れ、溶接性も比較的良好。
SUS430
◯使用用途:厨房用品、建築内装、自動車部品、ガス・電気器具部品など
オーステナイト・フェライト系(二相系)ステンレス
オーステナイトとフェライトの二つの金属組織をもつステンレス。
耐海水性、腐食性に優れ、強度も高い。
SUS329J1
◯使用用途:海水用復水器熱交換器、公害防止機器、各種化学プラント用装置など
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