金属コラム【銅】

銅の伝導率は約94％と高く、銀に次いで電気導電性に優れています。 銀よりも安価なため広く普及しています。 錆びやすいため金メッキをすることが多いです。純銅、黄銅、青銅、白銅、洋白、キュプロニッケル、ベリリウム銅などがあります。 その種類は「C」と４桁の数字で分類表示されます。

銅の特徴

銅の特徴は様々で、大きく分けると4つです。「高い導電率」、「加工性に優れてる」、「優れた耐食性」、「見た目が綺麗」ということが挙げられます。

電気導電率が高い

この電気伝導率の高さは、銅における最大の特徴でもあります。そもそもの話し、金属自体は熱や電気を伝えやすい性質を持っていますが、銅は金属の中でも特に優れています。その電気伝導率の高さから電線やエアコン、パソコン、携帯電話などといった電子機器に欠かせない部品に使用されることが多い金属です。

金属加工性に優れている

銅が金属加工業界でよく使われています。その理由の一つとして挙げられるのが金属加工のしやすさにあります。同じ金属加工でも、特に切削加工や圧延加工に適している特徴を持っています。銅は柔軟で伸ばしたり押し込んだり変形をしやすい金属で、複雑な形や細かい模様など加工しやすい金属です。また、銅は寿命も長いため、バルブや歯車といった長期間の使用される部品にも多用されます。

優れた耐食性

優れた耐食性とは錆びに強いすぃしつを持っているという事です。銅は、他金属が苦手な海水に強い耐食性を持っています。ただ化学物質については弱く、侵されることもあるので、注意が必要です。この錆びにくい性質を利用して、屋根や船のスクリューなど建築や船の材料としてもよく使われます。ほかにも上げられることが、何100年前の銅貨が現在でも残っているのは、この性質を持っているためです。

見た目が綺麗な仕上がり

金属の中で、唯一[金]と[銅]が光沢をもっている金属になります。見た目が綺麗に仕上がるため、工芸品銅は赤、黄、白といった様々な色の種類があり、仕上がりにも鮮やかな色調や光沢が出せるため綺麗に仕上がります。硬貨も長年使い続けられたお金は黒ずんでいますが新品は綺麗ですよ。ただし、値段も相応に見た目通り高いのがネックだったりしますね。

殺菌作用がある

金属に殺菌作用というとピンとこないかもしれませんが、科学的な実証実験により何種類もの細菌に対して効果があることが分かっています。有名なところではO-157やノロウイルスなんかにも殺菌効果があるようです。硬貨の製造には銅が採用されていますが、これも殺菌効果があるというのが理由の一つなのです。

金属加工における銅の種類

銅や銅合金 1000番台

何も混ざりっ気のない純正アルミです。純度が高いアルミニウムであるため、本来の特徴で持っている熱伝導性や導電性が優れている特徴があります。しかし強度が低く、傷つきやすい性質があります。

銅や銅合金 2000番台

アルミに銅を加えたものです。銅を加えると高強度になる反面、溶接などは難加工になり得ます。アルミよりも強度が必要な場合に使われます。

銅や銅合金 3000番台

アルミにマンガンを加えたものです。マンガンを加えると強度と耐食性が向上します。アルミ缶の材料が主な用途で幅広い用途で採用されています。

銅や銅合金 4000番台

アルミにシリコンを加えたものです。シリコンを加えると耐熱耐性と耐摩耗性が強化されます。また、熱膨張が少なく溶接溶加材としても使用されます

銅や銅合金 5000番台

アルミにマグネシウムを加えたものです。マグネシウムを加えると耐食性と切削性が強化されます。また熱膨張が少なく溶接溶加材としても使用されます

銅や銅合金 6000番台

アルミにシリコンとマグネシウムを加えたものです。シリコンとマグネシウムを加えると耐食性と熱硬化性が強化されます。

銅や銅合金 7000番台

アルミに亜鉛とマグネシウムを加えたものです。亜鉛とマグネシウムを加えると全てのアルミの中で硬度がもっとも高い材料になります。。

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金属加工コラム

金属加工は数千年の歴史があります。諸説ありますが、太古の金発掘が金属加工の始まりといわれています。飛行機や船といった大掛かりの金属加工や、銅像や車などといった中程度の金属加工、スマホやお金の硬化といった金属加工とさまざまなシーンで使われています。 金属加工コラム

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