BTAマシンとは

当社のBTA加工は、特殊な材料への細穴加工・深穴加工も可能にしております

BTAマシン(Boring and Trepanning Associationマシン)は、主に金属加工業において使用される高性能な穴あけ機械です。この機械は、深穴加工(deep hole drilling)に特化しており、その名の通り、非常に深い穴を高精度かつ効率的に加工するために設計されています。特に、自動車、航空宇宙、エネルギー、医療など、精密かつ高品質な部品が求められる産業で広く使用されています。

以下では、BTAマシンの仕組み、特徴、利点、用途、そして他の加工技術との比較を詳しく解説します。

BTAマシンの仕組み

BTAマシンの特徴

BTAマシンは、深穴加工における独自の課題を効率的に解決するために開発された高度な技術です。このマシンは、BTA(Boring and Trepanning Association)方式のドリルシステムを採用しており、特に長尺や大口径の穴を精度高く加工する場面で優れた性能を発揮します。BTAマシンは、以下のような複数の重要な要素で構成されています。

BTAマシンのドリルヘッド

BTAマシンのドリルヘッド

ドリルヘッドは、切削工具を固定し、加工対象の金属に正確に切削力を伝達する重要な役割を果たします。この部分には、多様な工具が取り付け可能であり、加工する素材や最終的な仕上がりの要求に応じて選択されます。例えば、高強度合金を加工する際には耐摩耗性に優れた工具が使用され、仕上げ面の精度が求められる場合には特殊な研磨機能を持つ工具が選ばれます。さらに、ドリルヘッドの設計は、加工の安定性と効率性を最大化するため、細部にわたる最適化が行われています。

BTAマシンの内部冷却システム

BTAマシンのドリルヘッド

BTAマシンの特徴的な技術のひとつに、内部冷却システムがあります。このシステムでは、切削液がドリルヘッドの外周部分から供給され、加工中に発生する高熱を効率的に冷却します。冷却液は、加工中の摩擦熱を低減するだけでなく、工具の寿命を延ばし、加工品質を安定させる重要な役割を果たします。また、冷却液は切りくずを加工部分から迅速に排出するのにも使用されるため、切りくずの詰まりによるトラブルを未然に防ぎます。この連続的な冷却と排出のプロセスにより、長時間の深穴加工でも安定した動作が可能となっています。

BTAマシンの切りくず排出システム

BTAマシンのドリルヘッド

加工中に発生する切りくずの処理も、BTAマシンの大きな特徴のひとつです。切りくずは、ドリル内部の専用通路を通じて効率的に排出されます。この排出機構は、加工過程の安定性を確保するために重要であり、特に深穴加工において頻発する切りくず詰まりの問題を効果的に防ぎます。また、排出された切りくずはリサイクルや処理が可能な形状で収集されるため、環境負荷の低減にも寄与します。このようなシステムは、長時間連続運転を行う現場において高い評価を受けています。

BTAマシンのマシン本体

BTAマシンのマシン本体

BTAマシン本体は、高い堅牢性と精密さを兼ね備えた設計となっています。強力なスピンドルは、切削工具を高い回転速度で駆動し、加工に必要な動力を提供します。さらに、制御装置には最新のデジタル技術が採用されており、工具の動きを微細に調整することで、均一な仕上がりを実現します。これに加えて、マシン全体を支えるフレームは、加工中に発生する振動を吸収し、長時間の運転でも高い安定性を維持するよう設計されています。また、多様な加工条件に対応するため、カスタマイズ可能なオプションも豊富に用意されています。

BTAマシンの特徴

高精度
非常に高精度の深穴加工が出来、厳密な公差が求められる部品は推奨
高速加工
従来のドリル加工に比べ、BTAマシンは加工速度が速く、量産向き
安定排出
内部排出システムにより、切りくずが効率的に排出される
多様性
鋼、アルミ、チタン、ステンレス等多様な材料に対応可能

BTAマシンが出来る事

  • BTAマシンにねじれの強いパイプを使用している
  • 小径のみならず大経の深穴加工にも対応できる
  • 優れた面仕上げが実現できる
  • 工具の再研削が容易にできる
  • 高硬度材、ステンレス鋼、耐熱鋼などの難削材への深穴加工・細穴加工が実現できる
  • 厚肉・薄肉パイプのみならず、ホーニング加工の下穴あけにも適している

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BTA加工対象

当社が得意とする、BTA加工(細穴加工・精密加工)の加工対象です。特殊形状物への加工、ガンドリル加工や偏芯穴等、下記以外にも、自社加工や協力工場ネットワークによってさまざま加工に対応致しております。

深穴径(mm)
φ24 – φ75
最大外径 x 材料長さ
φ300 x 1300(1500) mmまで

ガンドリル加工で世界一を目指す

私たちが得意とするのは、ガンドリルマシン・BTAマシンによる細穴加工と深穴加工です。弊社ではガンドリルマシン・BTAマシン・CNC複合旋盤を複数台設置、徹底した効率化と高度化を図り、国内外からのニーズにお応えしています。

また、人材育成とガンドリル・BTA周辺装置更新を積極的に行い、社内生産効率を大幅アップに成功し、材料手配から納品までをより高品質・短納期対応可能な仕組みを確立しました。

ガンドリル加工の実績

銅(C1100)

銅(C1100)のガンドリル加工実績

加工方法
ガンドリル加工
素材
C1100(タフピッチ銅)
穴数
各16穴ずつ
穴形式
2.5とφ3.8の止まり穴

この加工の詳細>>>


アルミ合金(A5052)

アルミ合金(A5052)のガンドリル加工実績

加工方法
ガンドリル加工
素材
A5052(アルミ合金)
表彰
ものづくり優良企業賞
穴形式
片側貫通ガンドリル

この加工の詳細>>>


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ガンドリルやBTA加工は不二新製作所

ガンドリル加工やBTA加工についてのお問い合わせは、お電話か下記のメールフォームよりお願いします。ガンドリル加工やBTA加工の材料となる金属材の手配から、ガンドリル加工やBTA加工まで一貫生産をより高品質・短納期で金属加工ができる仕組みを確立しています。他社で「できない」と断られた難しいとされている金属加工(ガンドリル・BTAなどの深穴加工や細穴加工)もぜひご相談ください!お問い合わせは、お電話か下記のメールフォームよりお願いします。

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加工サンプル

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ガンドリル加工・BTA加工サンプルの一例です。保守契約の関係上、プレート材(板材)や特殊形状物へのガンドリル・BTA加工などはお見せできないものが多数あります。

設備紹介

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当社で扱っている、ガンドリル加工・BTA加工のための機械設備をご紹介します。協力会社とのネットワークにより、図面一枚であらゆる加工に対応しております。

会社概要

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深穴加工を中心として各種金属・非鉄金属だけにとどまらず樹脂加工などあらゆる加工を手がけて、社会への貢献につながってゆくことを目指しております。