代表の乙間が兼務する関連法人「株式会社無双」(特殊溶接・製缶・板金加工)との強力な連携により、以下のような複合案件を図面1枚で完結させることが可能です。
- 長尺シャフトへのガンドリル加工 + フランジ部分の特殊溶接(アッセンブリ)
- 材料手配 〜 深穴加工 〜 CNC旋盤 〜 最終仕上げまでの完全一貫生産
別々の業者に発注する手間、図面を二度引く労力、そして無駄な輸送コストとリードタイムを劇的に削減します。

金属加工において、最も難易度が高いとされる、深穴加工と細穴加工。株式会社不二新製作所は、ガンドリル加工とBTA加工の専門業者として、他社が敬遠するような難削材(チタン、インコネル等)や、直径の100倍という極限の深さの貫通加工に挑み続けています。
このページでは、ガンドリルとBTAの基礎的な仕組みから、一般的なドリルとの違い、そして実際の製造現場で求められる加工のノウハウまでを詳しく解説します。
ガンドリルとは、文字通り元来は小銃や猟銃など、銃の筒(銃身)にまっすぐな穴をあけるために開発された金属加工技術です。通常のツイストドリルでは不可能な「細くて深い穴」を、高い直進性と面粗度(表面の滑らかさ)を保ちながら加工することに特化しています。
ガンドリル最大の仕組みの特徴は、ドリルの刃の先端からポンプで高圧の切削油を噴射しながら回転する点にあります。
この高圧油が刃先を冷却すると同時に、加工時に発生する切屑(切り粉)を、ドリルの側面にある「V字型の溝(V溝)」を通して外部へ強制的に吹き飛ばします。これにより、切屑が詰まってドリルが折れるリスクを防ぎ、深く削り進めることが可能になります。

なぜ一般的なドリルでは深穴があかないのか?
ホームセンター等にある一般的なツイストドリル(螺旋状のドリル)は、切り粉が螺旋の溝を通って自然に排出される構造です。しかし、穴が深くなればなるほど切り粉が排出されず詰まってしまい、摩擦熱で刃先が焼き付いたり、ドリル自体が折れてしまいます。ガンドリルは「高圧油による強制排出」というアプローチで、この物理的な限界を突破しています。
BTA加工とは、「Boring & Trepanning Association(ボーリング・トレパン協会)」の略称で、主に大径の深穴加工において絶大な威力を発揮する加工方法です。
ガンドリルが「刃の内部から油を出し、外側の溝から切屑を出す」のに対し、BTA加工は逆のアプローチをとります。ポンプから高圧の切削油を「ボーリングバー(刃を取り付ける管)の外側の隙間」から送り込み、切削した切屑をボーリングバーの内側(パイプの中)を通して排出します。切屑が綺麗な内壁に触れることなく排出されるため加工面が傷つきにくく、またガンドリルよりも圧倒的に速いスピード(高能率)で穴をあけることができます。
不二新製作所では、ガンドリルマシンとBTAマシンを複数台保有し、穴の「径(太さ)」と「材質」に合わせて最適な加工方法を選択します。以下は当社の対応可能な加工対象のスペックです。
| 比較項目 | ガンドリル加工 | BTA加工 |
|---|---|---|
| 得意な領域 | 細穴・極小径の深穴 | 大径の深穴・高能率加工 |
| 切屑の排出方式 | 外部排出(ドリルのV溝を通る) | 内部排出(パイプの中を通る) |
| 対応穴径 (mm) | φ0.5 ~ φ30 | φ24 ~ φ75 |
| 最大外径 × 長さ | φ340 × 1000 (最大1200) mm | φ300 × 1300 (最大1500) mm |
「ガンドリル加工・BTA加工で世界一を目指す」不二新製作所では、一般的な鉄やアルミだけでなく、他社で断られやすい難削材(加工が難しい材質)の深穴加工を積極的に請け負っています。
難削材加工における「切削油」と「温度管理」の極意
例えばSUS304やチタンのような熱伝導率の低い材質は、切削時の熱が工具に蓄積し、刃先が溶着してしまいます。当社では、素材ごとに最適な独自配合の切削油を使用し、主軸回転数50,000rpmの4軸制御マシニングセンタなどを用いてミリ単位のパラメータ調整を行うことで、ドリルを折ることなく貫通させます。
お客様から寄せられる「外注時の不安や不満」に対し、不二新製作所は以下の体制で応えています。
ガンドリル後のリーマ通しや、下穴あけ後の中ぐり作業を不要にする高精度な加工を実現します。さらに、関連法人との連携により、深穴加工・旋盤加工から、ステンレスやチタンの精密溶接・製缶まで、図面1枚で材料手配から一貫生産が可能です。
「良い環境でなければ良い製品は生まれない」という哲学のもと、製造現場としては異例の工場内完全空調完備を実施しています。温度変化による金属の熱膨張を極限まで防ぐことで、安定した品質と短納期をお約束します。
極限の深さ、厳しい公差、難削材の加工でお困りですか?
材料手配から溶接まで、最適な加工プロセスをご提案いたします。
図面データ(PDF等)での直接のお見積もりも歓迎いたします。
ガンドリル加工とBTA加工の仕組み(切粉の排出方法)はどのように違うのですか?
ガンドリル加工は、高圧の切削油を利用し、ドリルの「外側(V字型の溝)」を通って切粉を排出する「外部排出方式」です。一方、BTA加工はパイプ状の工具の「内側」を通って切粉と油を一緒に排出する「内部排出方式」を採用しています。排出経路の違いが、それぞれの得意とする穴径や加工効率に直結しています。
ガンドリルとBTA加工は、どのように使い分ければよいですか?
主に「穴の直径」を基準に使い分けます。細穴・小径(約φ0.5mm〜φ30mm程度)の高精度な深穴にはガンドリルが適しています。一方、中径〜大径(約φ24mm以上)の深穴を高能率で加工したい場合はBTA加工が選ばれます。ご指定の寸法や公差、加工数量に合わせて最適な工法をご提案いたします。
曲がりを抑え、高精度な深穴をあける「極意」は何ですか?
深穴加工最大の課題である「曲がり」を防ぐ極意は、職人の経験則だけでなく、材質ごとの緻密なデータに基づく「切削油の圧力・温度管理」と「刃先の送り速度調整」にあります。難削材であっても、摩擦熱や切粉の詰まりを数値的・物理的にコントロールすることで、物理的な限界を超える真っ直ぐな深穴加工を実現します。
チタンやインコネルなどの「難削材」の深穴加工も可能ですか?
はい、可能です。難削材は熱を持ちやすく切屑が排出されにくいため、一般的なドリルでは非常に困難です。しかし、ガンドリルやBTA加工の仕組み(強制的な冷却と切粉排出)を最大限に活かし、材質に合わせた特殊な刃先形状の選定と送り速度の調整を行うことで、難削材でも高精度な深穴加工を実現します。
真っ直ぐな深穴をあけるために、どのような「準備(前工程)」が必要な仕組みですか?
ガンドリル・BTA加工ともに、刃先を正確に導くための「ガイド(案内)」が必須の仕組みとなっています。専用マシンを使用する場合はガイドブッシュを、マシニングセンタ等で行う場合は高精度な「パイロット穴(下穴)」を事前に設けます。この入り口の精度を極限まで高めることが、出口でのズレ(曲がり)を最小限に抑えるもう一つの極意です。
ガンドリル加工やBTA加工は、製品完成までの「一工程」に過ぎない場合がほとんどです。当社は単なる「穴あけ屋」に留まらず、バリューチェーン全体を最適化するソリューションを提供しています。

代表の乙間が兼務する関連法人「株式会社無双」(特殊溶接・製缶・板金加工)との強力な連携により、以下のような複合案件を図面1枚で完結させることが可能です。
別々の業者に発注する手間、図面を二度引く労力、そして無駄な輸送コストとリードタイムを劇的に削減します。