銅鋳物加工(旋盤⇒ガンドリル⇒マシニング⇒旋盤仕上げ)
2015.03.23 Monday 02:10
久々の更新ですが、銅の鋳物サンプルを掲載します。
最近では、まあまあ苦労した製品の一つです。
支給時の形状は一番上の写真のようになっております。
中心にφ10の貫通穴を加工しなくてはならないのですが、
当然、鋳物状態ですので、胴体部分の精度は全く出ておらず
まずは旋盤である程度、粗削りをしないと加工もできません。
旋盤のT先生が2枚目の写真のように上手に両サイドの芯を
出して削ってくれました。
ここまで来てようやく中心部分にガンドリルでφ10の
貫通穴を片側から加工します。
両側から貫通したいのですが、内径にシャフトのようなものが
通り段差を嫌うようなので、片側から加工しました。
数量が60本もあり、並べるとなかなかの見栄え。(3枚目)
続いて、マシニング加工です。
飛び出している部分の中心をセンサーで確認しながら、
裏表平面削り⇒キリ穴⇒側面へのタップ等と
意外に面倒な加工が進みます。(4枚目)
最後に再び旋盤に戻して、写真4枚目の内径ネジ切りと
少し分かりにくいのですが、写真5枚目のように内径に
テーパー加工を行った後、全体のバリを丁寧に取り除き終了。
ワークの状態が入ってくるまで分からないため、
製品の保持方法や位置精度を出すのに苦労しました。
それにしても毎日いろんな製品が来るので、
大変ですが退屈はしませんね(笑)
長くなりましたが今日はこのへんで。
上のような製品以外にもガンドリル加工、複合旋盤、
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